












『限りなく純正に近いレザーストラップ』
皆様こんにちは。Anonymous店主です。
このショップは月に一つのアイテムを発売します。
まずはAboutページからコンセプトをご覧下さい。
http://theanonymousmarket.com/about/
こちらの商品はSL-01のナチュラルカラー(ヌメ革)です。
写真に写っているカメラは付属しません。
シルバーのカメラボディにはヌメ革のストラップがクラシックな雰囲気で合うのではと思い、製作しました。
こちらもブラック同様オイルを染み込ませたレザーですので、いわゆるヌメ革よりも新品状態で濃いめの色です。もちろん使い込んでいくと飴色に変色していきます。
写真にあるように色ムラや染みが出やすいレザーではありますので、それを味わいとして捉えられる方にお薦めです。
ブラックに比べて生産数量は少なめですので、ご注意ください。
今月は店主も昨年からハマっている「カメラ」のストラップです。
ファッションアイテムと違い、ガジェットの周辺機器は良いものを探すのが難しいと普段から感じています。
家電量販店に行っても、あまり好みのデザインに出会えなかったり、ネットでも探してもとにかく種類が多いばかりで、どれを選んで良いのか分からない・・・
なんていう経験は誰しもがあるのではないでしょうか?
特に自分が使う「モノ」に対して、こだわりがあればあるほど難しくなってしまう問題だと思います。
カメラストラップに関しても同様でした。
せっかくならこだわりを持ったストラップを使いたいと思い探しましたが、どれも自分にとっては「デザインしすぎ」なんですよね。
レザーのものでもステッチのカラーが効かせてあったり。(黒レザーに赤いステッチとか・・・)
売る為に特徴を作るのが必要だという事は理解できるのですが、自分がそれを使いたいと思うかはまた別で。
そして結局は一番シンプルな選択として、カメラに付属してくるメーカー純正のものを使ってしまうという・・・
今カメラを使っている皆様の中に、そんな思いを抱いている方も少なくないはず。(いなかったらすみません)
そんな店主の思いを偶然同じFUJIFILMユーザーのレザーデザイナーに話したところ、彼も同じ思いを抱いたまま純正に甘んじていました。
それならば、とすぐに製作がスタートしました。
製作にあたってのテーマは2つ。
「できる限り純正に近いデザイン」
と
「表裏が出にくい仕様」
です。
上で書いているように店主も含め、多くの人が純正のストラップを使うのは、それが嫌ではないからだと思います。
そこはメーカーのプロフェッショナル達が作っている商品。悪いはずがありません。
とは言え、コスト面など妥協している部分も多い。
特に素材は軽くて使いやすいですが、お世辞にも高級感があるとは言えません。
そこで、ストラップのサイズ感はFUJIFILMの純正をベースにし、よりフィット感が増すように少し幅広にしています。
それを高級感のあるイタリア製の牛革で作りました。
革にはたっぷりとオイルが染み込ませてありますので、使い初めから柔かく、手に馴染みます。
まるで純正で使用している柔らかい合成皮革のように使えます。
写真にあるように手にグルグル巻き付けて使う事が多いので、革と言えど硬いのは避けたい。
使っていくと味わいが増す、のはもちろんですが、使い初めから手に馴染むという点を強く意識しています。
そして「表裏が出にくい仕様」というのは製作を担当したデザイナーが改善したいと思っていた点でした。
純正ストラップは合成皮革のメイン部分の両サイドにナイロンの平紐が付くのですが、この平紐が使う時に捻れていると気になるのと、合成皮革の部分にはロゴが入っている表側と、滑りにくい素材の裏側が存在します。
置いてあったりバッグの中に入っているカメラをパッと持った時に、いちいち表裏を確認するのが面倒くさい、というのが悩みだったようです。
それを改善する為に最初は回転する金具をカメラとの接合部に使おうかとも考えたのですが、よりシンプルにするために接合部には丸紐、メイン部分は表も裏も同じ素材、そしてもちろんロゴは無し(これはAnonymousだから当然、と書いた後に前回のJW-01の時はAマークが刻印されていましたのを思い出しました・・・)
「なるべく無駄を省いてシンプルに」はデザインの鉄則であり、最初に述べたような市場に出回りにくい(分かりやすい特徴がないので売りにくいけど自分たちが欲しい)ものを作りたかったのですから、強く意識しました。
その為、レザーの丸紐は切り込みを入れて通すだけ、というとてもシンプルな仕様に行き着きました。
写真でも確認できるのですが、実際に見るとシンプルすぎて強度はどうなのだろう?と最初は思いました。
結論から言うと強度は充分すぎる程です。
革の端から穴の先までは約5mmほどあるのですが、これは厚手のベルトの厚さに匹敵します。
その厚さのベルトが簡単には裂けないのを想像して頂けると、この仕様の強度が分かると思います。
付属する二重リング(金具)は写真のサンプルよりも一回り小さいものに変更します。(内径が10mmです)
革の強度よりも金具の強度が足りていませんでしたので改善します。
純正に付いている三角形の金具って謎でしたが、こう考えると強度を意識した結果だったんですね。(理系の人からすると当たり前すぎるのでしょうが、店主はようやく理解できました)
そしてメイン部分のレザーと丸紐の接続部分は某メゾンが作った馬具の鞭のディテールをオマージュしています。
これも写真に写っているサンプルよりも1ステッチ増やして強度を上げています。
ストラップ全長は約110cmで、メイン部分の幅は2.5cmです。
丸紐の直径は約0.5cmとなっています。
サイズ調整は付いていませんが、純正の時も結局サイズ調整したことがなく適当なサイズで使用していたので、あまり気にならないかと思います。
サイズ調整よりもシンプルなデザインと強度を優先しました。
店主はFUJIFILMユーザーなので、写真は全てFUJIFILMのものをサンプルとして使用していますが、もちろん他のメーカーのミラーレス一眼やレンジファインダーカメラにもご使用頂けます。もちろんフィルムカメラにだって合うと思います。
ただ、プロが使うようなフルサイズのデジタル一眼にはストラップの幅などが足りないと思いますので、あまりお薦めはできません。
また、カメラの仕様によってはストラップが装着できない場合がありますので、接合部分をご確認ください。
三角の金具を付けてご使用になるタイプでしたら問題なく装着できます。(金具入れる時はちょっと固いんですが)
固くて難しい場合は、ホチキスの背中(芯を抜く時に使う部分)を差し込んでリングを広げながら入れるとやりやすいです。
使用耐荷重は2kgとなります。
生産数量が限られている為、お買い物カートには一点しか入らないようになっています。
ここまでお読み頂いてありがとうございます。
Anonymousでは皆様の楽しい買い物体験を提供していきたいと考えておりますので、今後の展開にもご期待下さい。
皆様のまたのご来店を心からお待ちしております。